Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

”元祖”ミュージカル界のプリンス 井上芳雄

伊集院光とらじおと」の7/ 29ゲストは

”元祖”ミュージカル界のプリンス 井上芳雄だった。

 

彼の会話は、軽妙洒脱」かつ「笑いの切れ味が抜群」で

毎回感心する。(ちょっと空回りする場合もあるが、ご愛敬)

この日も伊集院光安田美香を相手に軽妙なトークが冴えた。

 

話は幼少期から東京芸大声楽科時代、オーディションでの

エリザベート出演進み、コロナ禍の今だからこその

ミュージカル愛を語る。

さらに、自らの番組「井上芳雄 by MYSELFからの

TBSラジオ愛を熱弁。伊集院と意気投合する。

 

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「最近は”ミュージカル界のプリンス”って若い奴が沢山

 出てくるんですけど。元祖は私ですから!

 あいつら”元祖”の私に一言も挨拶がないんですよ。」

「40歳過ぎて”プリンス”って呼ばれるのが申し訳ないですよ。

 なので今では、私が言ってんじゃないんですよ、台本にそう

 書いてあるんですよ。と人前では言ってます(笑)」

 

相変わらず、笑いの切れ味は鋭い!

そして全く嫌みがない。大した才能だ。

 

www.tbsradio.jp

 

ここからは私見。 

ミュージカルって「観て感動を味わった人間」とろくに観ずに

いちゃもんをつける人間」との間で不毛の平行線が続いている。

残念ながらライブで観れる機会は少ないから、前者がいつも少数派。

勿体ないんだよな・・・

 

こんなに、楽しくて悲しくて笑えて泣けて元気をもらえるものもない。

私も一時期、毎朝会社に行くのが辛い時期は、通勤時にコーラスラインのone

聴きながら気持ちを高ぶらせ、元気をもらっていた(笑)。

やっぱり ミュージカルはいいよね! (もちろんいい作品が前提だけど)

 

7/28のNHKクローズアップ現代 

劇団四季 終わりなき苦闘 ~密着 再開の舞台裏~

コロナ禍での公演再開に向けた厳しい現実を垣間見た。

公演再開美の劇団四季吉田社長の言葉が痛烈に刺さった。

 「実際コロナと闘う日々は今日からだと思っている。

   これはゴールでもなんでもない。スタートです。

 

www.nhk.or.jp

 

早くミュージカルが安心して楽しめる日々がきますように。

 

番組内で井上芳雄が話していた曲がこれ。

つんくプロデュース「小さな手」(クミコ&井上芳雄

絵本「ねえ、ママ?僕のお願い!」(双葉社)が題材の楽曲。 

youtu.be

ねぇ、ママ?僕のお願い!

ねぇ、ママ?僕のお願い!

  • 作者:つんく♂
  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: 単行本
 

 

 

武士の町 大坂

江戸時代の大坂には武士が何人ぐらいいたの? 

昔からこの疑問が引っかかっていた。

 

「天下の台所」「商都「町人の都」と称された大坂にも

幕府直轄領としての統治機構と、それに仕える武士がいたはずだ。

それはどんなシステムで、何人ぐらいだったのか?

この点に興味がある。(以前もブログに書いた)

 

この興味に明確に応えてくれる新刊を見つけた。

講談社学術文庫「武士の町 大坂」(2020年6月)。

結論を一言でいうと

たった2%の侍が"町人の都”を動かしていた」だった。

 

武士の町 大坂 (講談社学術文庫)

武士の町 大坂 (講談社学術文庫)

 

※以下本書より

(大坂の武士人口)

 ・大阪城内居住者 3,160~3,555人 (城代、定番、大番、加番) 

 ・奉行所代官所 650人 (東西町奉行、六役奉行、幕府領代官)

 ・与力・同心ら 3,000人 (定番付、町奉行付、船奉行付)

 ・蔵屋敷 900人 (各藩の蔵屋敷に居住)

  以上総計で 7,710人 ~ 8,150人

 

(大坂の人口)  

        423,453人 明和二年(1765年)

      武士の人口比は1.82%~1.92%

 

※同時代の江戸は人口1,220,000人で半数が武士。江戸は別格としても、

 各藩の城下町の武士人口は10%程度なので、大坂は「町人の都」だった

 ということがわかる。

 

大坂の武士は、番方大坂城の守衛部隊、純粋な戦闘員)として

江戸から単身赴任する旗本や、城代、奉行、蔵屋敷付けとして大阪に

転勤してくる大名・大身旗本とその家来のグループと、

現地で採用されている下級武士、与力・同心グループに大きく分かれる。

その構図はあたかも、出向組とプロパー組で対立する

東京セントラル証券(ドラマ半沢直樹の劇中に登場)のようだ。

いつの時代も同じだな・・

 

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大坂武鑑」という大坂駐在の大名、旗本、代官から与力・同心、中間まで

すべての人名と役職を網羅したガイドブックが出版され、ベストセラーだった。

主な購入者は商人で、武士相手の商売には欠かせないものだったらしい。

名刺代わりに・・公共事業受注?、官僚接待?、賄賂攻撃?

こちらも、いつの時代も変わらない・・・(笑)

  

幕末の大坂城古写真

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SNOW SHOVELINGに行ってみた

下北沢「本屋B&B」のついでに、もう一軒本屋さんに足を伸ばす。

別冊Lightning本屋さんへ行こう!!」で目をつけていたお店で

駒沢にある「SNOW SHOVELING」だ。

 

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上記ムックでは「居心地のよい空間を楽しむ本屋さん」のトップに

掲載されており、「グラフィックデザイナーだった店主が、本と

アメリカンカルチャーとファッション、音楽を融合させ固定観念

捕らわれない自由な本屋さんを作り上げた」とあった。

そして店内の写真がカッコいい。 

これは一度お邪魔せねば!!

 

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店の場所は駒沢というより深沢不動の交差点に近い。

至近まで行っても店が見つからない。Googleマップではすでに店のあるビル

の前にいるのだが・・・看板はないし、店のある2Fに昇る階段も見当たらない。

おかしいな?

 

脇道に入り、築50年上の古風なビルを見上げた。

あった!! 2階の窓に看板が出ていた。

 

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窓の看板は見つけたが、入り口が見つからない。

・・・どこだ~? 薄暗いガレージの奥を覗いてみると

暗闇の中に階段がある。いかにも上層階住居への階段だ・・・

勝手に入っていいのかな?と 思いつつ目を凝らすと

小さな手書き看板があった。ここだった。

ようやく店にたどり着いた。

 

※SNOW SHOVELINGへ行かれる方へ

 脇の道路に面したカレージ奥にある階段を上がった2Fです。 

 

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店に入るとムックに載っていた店主がMacBooKで仕事をしていた。

私は店に入った瞬間「入り口が分かりづらいですね~」と言ってしまった。

店主は一瞬「こいつ何者だ?」という顔をしたが、すぐに笑顔で「すいません」

と返答してくれた。そして「まずは、手の消毒にご協力ください」という・・・

店主は細面の石野卓球さん(それも若い)のような感じだった。

 

照明の暗さ、流れているJAZZ、アーリーアメリカンなディスプレイ、

木製の什器・・なかなかムーディーで好感触のお店だ。 

 内部の雰囲気はこちらを参照 → SNOW SHOVELING ABOUT US

 

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蔵書は7,000冊(上記ムックより)。9割が古書、1割が新刊。

文学、村上春樹、本屋、映画、音楽、写真集、広告、アウトドア、・・

等の書籍が中心だった。レコードも置いてある。

私の趣向にかなり近い。

店内では珈琲、ビールも飲めるらしい。

 

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・風とロック 箭内道彦と21世紀広告 (晶文社

・天野祐吉対話集─さよなら広告 さよならニッポン (芸術新聞社)


じっくりと店内を嘗め回し、2冊を購入。包装袋もカッコいい。
どうしても80年代、90年代カルチャーの本に手が伸びてしまう。

 

居心地がいい空間だ。

自分の部屋もこういった空間にしたい。

その面で参考になる。

また行きたいな。 なかなかすぐに行ける場所ではないけど。

snow-shoveling.jp

夏野菜スペシャル 枝豆収穫

梅雨が明けない・・

長雨と日照時間の少なさで夏野菜が心配になる。

エダマメは葉が黄色くなったので、雨の合間をぬって

全部収穫することにした。

 

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収穫量は前回(7/21)と合わせて、居酒屋の枝豆10人前分ぐらい。

昨年の反省を生かし、実のサイズも十分大きい。

土から作り込んで植えた甲斐があたというもの。

 

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そして前回と同様に、

洗って先端部を切って、塩もみして、茹でる。

 

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美味い! 採りたて茹でたては最高に美味い!

 

枝豆大成功! これで今シーズンの枝豆は終了。

空いた場所に次は何を植えるか・・・

枝豆は連作障害があるらしく、豆類(ソラマメ、エンドウ、インゲン等)

はよくないとある。推奨は葉物(レタス、ハクサイ、ホウレンソウ)。

うーん。そうだな~

 

ホームセンターで種を買ってきた。

ホウレンソウ、小松菜、五寸ニンジン。

次はこれでいこう!

 

 

 

 

本屋B&B(BONUS TRACK)

4月に移転した下北沢の「本屋B&B」に行ってみた。

場所は下北沢駅西口から直線で200mほどいったところ。

地下化した小田急線の線路跡を再開発した新しい商店街

BONUS TRACK」の中にあった。

 

周辺は住宅地。下北沢の商店街からも外れており、

下北沢駅至近にあった旧店舗から、なぜここに移転したのだろう?

と素朴な疑問がわく。

しかし、疑問はすぐに解けた。

 

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BONUS TRACKは、小田急電鉄内沼晋太郎さん(本屋B&B)と

小野裕之さん(下北沢街づくり会社散歩社)の2人がプロデューサーとなって

立上げ運営しているのだった・・・ 詳細はこちらのnoteを参照。

 

なるほど!そういうことだったのね。

 

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線路後の細長い立地に、飲食、食料品、雑貨、本屋、イベントスペースが

14店並ぶ。カルチャー・ソーシャル・ローカルが商店街のコンセプトに

なっているようだ。

 

私が本屋B&B以外に気になった店は 

 ・pianola records 世界の音楽レコード/CD/カセット

 ・ADDA(アッダ):カレーと酒

 ・日記屋 月日:日記の専門店

 ・本を読める店 fuzkue :珈琲、食事、酒、最高の読書環境を

 ・発酵デパートメント日本と世界の発酵調味料や漬物、酒

   ※店舗一覧はこちら

 

やはり本を切り口にした店が多くて嬉しい。どの店も

お洒落で面白い切り口だが、こじんまりと小さいので

店の中で長時間快適に・・という感じではないかな。

 

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本屋B&Bはキーテナントだけあって、2Fの大きなスペースで営業。

初代、二代目の店舗よりスペースは大きい感じだ。

相変わらず興味深く、インスパイアされる品揃えだ。じっくりと時間を

かけて書棚を眺めてしまう。

 

じっくりと店内を眺めたが、今回は購入する本はなかった。

 

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 駅前商店街からは外れており、平日のお昼時ということもあり

人出はなかった。また施設が小規模なのでどうなのだろう?とも思うが・・

現在もBONUS TRACK前後の線路跡の開発が進んでおり、

それらが完成して連なれば、新たな下北沢商業集積ラインの一つとして

位置付けられうだ。

 

何より、「いい街にはいい本屋が必要だ」という出発点から

新たな街づくりというビジネスに果敢にチャレンジし続ける

内沼晋太郎さんに敬意を表する。

 

これからの本屋読本

これからの本屋読本

  • 作者:内沼 晋太郎
  • 発売日: 2018/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本

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