久々に神田神保町に行った。
旧三省堂神保町本店の外壁には足場が組まれ
解体工事が始まっているようだ。
三省堂書店が無くなっただけでも、ずいぶんと
街全体が寂しく感じる。(仮店舗で営業中だが)
久々に行く書泉グランデも大きく変貌していた。
マニアックな品揃えと在庫量が魅力だったお店も、いつの間にか
グッズ中心の店舗になっていた。ビジネス上のセレクト
なのだろうが、個人的には少し残念。(勝手を言ってすいません)
そんな中で一人、気を吐いていたのが東京堂書店神保町本店。
1Fの新刊平台(通称”軍艦”)には、魅力的な新刊が綺羅星の如く、
壁面のフェア、2Fエスカレータ―前の企画フェア(台湾)。各ジャンルの
面陳列・・・いいセンスの選書だ。
お金に糸目を付けなければいくらでも購入したい。(そうはいかないけどね)
探し続けていた本を発見した。
夏葉社「定本 本屋図鑑」
10年前に刊行された「本屋図鑑」に、多くの新原稿と「本屋会議」の
記事を追加して上製本となったもの。夏葉社の本なのでなかなか通常
の書店には置いていない。いくら探しても見つからなかったのだが、
ようやく巡り合うことができた。
この本に登場する本屋さん76店は、10年前に描かれた
いわゆる”街の本屋さん”。残念ながらすでに閉店したお店も
多々見受けられる。その意味では貴重な10年前の書店アーカイブである。
他に「本屋会議」空犬太郎さんの「本屋さんの歴史」「本屋さんの50年」
が非常に興味深い。
いい本が買えた。
これだけネットが発達しても、いい本は足で稼がないとダメだな。
と思った、今日この頃。
この本も買いたかったんだけれど・・・