Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

レイテ戦記  大岡昇平

この本は、神田三省堂書店でのノンフィクションフェアに陳列されていた。

噂には聞いていたが、現物を見るのは初めてだった。

ほとんど平積みにされない本だ。


「レイテ戦記」全3巻  大岡昇平  中央公論新社  中公文庫 


レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)  レイテ戦記 (中巻) (中公文庫)  レイテ戦記 (下) (中公文庫)


内容だけ確認して家に帰ったが、どうしても読みたくなり、ネット書店で購入した。


1944年10月 フィリピン レイテ島での日本軍とアメリカ軍の戦いを

日本側、アメリカ側の兵士証言、公刊戦史からミクロ的に戦闘の経過を記述してる。

日本軍参加兵力 84,006名  うち戦死者 79,261名  

補給を絶たれた日本軍のジャングルでの戦闘は、まさに地獄絵図だ。


先日、オヤジとお盆前のお墓掃除に行ってきた。

墓石の一つがオヤジの兄貴のものだ。オヤジの兄貴は早稲田大学在学中に

学徒動員で陸軍の見習少尉となり、フィリピンのルソン島で戦死している。

墓石を見たら、昭和20年6月26日戦死 と書いてあった。


終戦のたった2ヶ月前だったんだ・・・。


戦争をマクロレベル(政略・戦略)で捉えることは、

痛みを伴わないし、興味深くもあるが、現実の悲惨さは忘却してしまう。


東京地方は、今日からお盆です。 合掌。