Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

僕と演劇と夢の遊眠社

劇団「夢の遊眠社」で制作を担当していた高萩宏さんの

著書が出た。早速、購入し読了した。


野田秀樹率いる劇団「夢の遊眠社」は、私が青春時代(芝居をやってた頃)に

最も思い入れのある劇団の一つだった。


僕と演劇と夢の遊眠社

僕と演劇と夢の遊眠社


時代は1980年〜1990年前半のバブル期。

演劇第三世代と言われた劇団達が、小劇場からメジャーな商業演劇組織へと変革していった。


夢の遊眠社」と言ってもピンとこない人も多いかもしれない?

野田秀樹が、東京大学演劇研究会に在籍時に作った劇団だ。

最初は駒場小劇場(駒場東大寮の食堂を改装した劇場)で公演をしていたが、

その後、紀伊国屋ホール、本多劇場へ進出、マスコミでも取り上げられ一気にブレイクした。

今、テレビで良く見る俳優では、段田安則田山涼成羽場裕一、松澤一之などが所属していた。



   戯曲 半神


読んでみると、1982年以降のほとんどの公演は観ている。

この本に出ている、下記の主な節目の公演だけでもすべて観た。


1982年 野獣降臨 (駒場小劇場の最終公演)

1983年 大脱走   (下北沢本多劇場初公演)

1985年 彗星の使者 (つくば万博エキスポホール)

1986年 石舞台七変化三部作 (国立代々木競技場第一体育館)

1988年 彗星の使者 (パルテノン多摩野外特設劇場)

1990年 半神    (シアターアプル

1992年 ゼンダ城の虜 (シアターアプル ) 「夢の遊眠社」解散。


まさに、私の方こそ「僕と演劇と夢の遊眠社」の書名がそのまま当てはまる。


いつも千秋楽公演のチケットを友人に頼んだりした。これはなかなか取れないのだが

千秋楽は、いつも野田秀樹の挨拶と、役者紹介と、最後に

役者全員で「長崎は今日も雨だった」(内山田洋とクール・ファイブ)を歌うのが恒例だった。

これが楽しみだった!


久々に「夢の遊眠社」の芝居が観たくなった。

物置のビデオを引っ張りだすか・・・。