Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

森繁の思い出

40代の私にとって、森繁久彌の思い出は何だろう?

名優の死にあたり、ふと考えてみた。


印象に残るのは、

だいこんの花テレビ朝日(1970-1977)が最初だった。 

晦日日本テレビの年末時代劇スペシャルも覚えている。


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そしてミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」。

学生時代、入場料が2,000円前後の小劇場ブームの際、

帝国劇場で10,000円の入場料は手が出なかった・・・。


劇団の先輩が「これは借金してでも観とけ!」と無責任な発言・・・。

結局、私は観なかったが、友人は観に行った。

「10,000円の価値はあった。元が取れた」と言っていた。


時々テレビで放送していた「喜劇 駅前シリーズ」もあったな〜。


そして、社長シリーズ!


http://www.morishige-movies.com/


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これは名画座やレンタルでよく見た。

浮気者の森繁社長、実直な秘書(小林桂樹)、総務部長(加東大介)、

宴会大好き営業部長(三木のり平)、フランキー堺・・・。


まだ、戦争の香りの残る高度経済成長期。

底抜けに明るく・楽しく。一生懸命に働き。お気楽に生きる。


今月のブルータス曰く

「”お気楽”こそ日本人の伝統的美徳なのだ!」


やはり、これが私にとっての森繁だな〜・・・。


BRUTUS (ブルータス) 2009年 12/1号 [雑誌] 「泣ける映画。笑える映画」