Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

初笑い 戦後落語史

昨年末に読みかけてあった本を、元旦から読み始めた。

そして三冊を読み終えた。


「J」の履歴書  テレビ局の裏側 (新潮新書)

「J」の履歴書    テレビ局の裏側 (新潮新書)


非常に面白かったのが、この本。


戦後落語史 (新潮新書)    戦後落語史 (新潮新書)


最近”落語”を見る機会があり、興味を持っていただけに、

すべての謎が解けた思いだ。


落語界の抗争・分裂の歴史。名人の技。大名跡の襲名ラッシュ。

そして将来を担う若手落語家と、戦後の落語史がすべて分かった。


読んで感じるのは、立川談志の圧倒的な存在感と

春風亭小朝イチローばりに進化続ける天才ぶり。


そして立川藤志楼高田文夫先生)と山藤章二先生の”落語愛”!。

(画期的な落語番組「らくごin六本木」を生みだしたものこの流れだ。)


笑点」と「林家こぶ平正蔵)」「林家いっ平(三平)」しか報道されない

一般的な”落語観”は非常に断片的だということを痛感した。


立川談志が、英才教育を施しスピード出世した愛弟子「立川志の輔

の真打披露で、述べた口上が感動的だ。

これは年数というキャリアの上に胡坐をかいている、落語界への

アンチテーゼでもあった・・・。



「行け、志の輔

 舞い上がって来い。

 何かあったら俺が引き受けてやる。」



おっと忘れてはいけない。

笑いの革命児 「林家三平(先代)」を!