昨年末に読みかけてあった本を、元旦から読み始めた。
そして三冊を読み終えた。
非常に面白かったのが、この本。
最近”落語”を見る機会があり、興味を持っていただけに、
すべての謎が解けた思いだ。
落語界の抗争・分裂の歴史。名人の技。大名跡の襲名ラッシュ。
そして将来を担う若手落語家と、戦後の落語史がすべて分かった。
読んで感じるのは、立川談志の圧倒的な存在感と
そして立川藤志楼(高田文夫先生)と山藤章二先生の”落語愛”!。
(画期的な落語番組「らくごin六本木」を生みだしたものこの流れだ。)
「笑点」と「林家こぶ平(正蔵)」「林家いっ平(三平)」しか報道されない
一般的な”落語観”は非常に断片的だということを痛感した。
立川談志が、英才教育を施しスピード出世した愛弟子「立川志の輔」
の真打披露で、述べた口上が感動的だ。
これは年数というキャリアの上に胡坐をかいている、落語界への
アンチテーゼでもあった・・・。
「行け、志の輔!
舞い上がって来い。
何かあったら俺が引き受けてやる。」
おっと忘れてはいけない。
笑いの革命児 「林家三平(先代)」を!