岩波ホール(神田神保町)で映画”カティンの森”が上映されている。
前から観たいと思っていた。
今週末に観に行こうと思う。
「灰とダイアモンド」で有名なポーランドの巨匠”アンジェイ・ワイダ“監督の作品だ。
ワイダ監督の父親も”カティンの森”事件の犠牲者だ。
独ソ不可侵条約の秘密条項によりソ連はポーランド東部の分け前にありついた。
ソ連占領下のポーランド東部では、武装解除されたポーランド軍人や民間人が
ソ連軍の捕虜になり、強制収容所へ入れられた。その数25万人とも言われた。
ポーランド亡命政府は、同じ連合国であるソ連に捕虜の解放を求めた。
しかし実際に釈放されたのは10分の1であった。ポーランド亡命政府は
スターリンに抗議したが、「たしかに釈放された」との回答しか得られなかった。
1940年ソ連に侵攻したナチスドイツはスモレンスク近郊のカティンの森で、
無数の銃殺された遺体を発見した。それはポーランド軍将校の遺体だった。
ナチスドイツは国際赤十字を通じて、ソ連により虐殺事件を世界に公表した。
しかし戦後、戦勝国ソ連によってこの事件はナチスドイツによる謀略とし、
冷戦終結まで真実が明るみに出ることは無かった。
ソ連中枢部の署名入りの射殺計画及ぶ命令書が明らかになった。