Makotsu Garage

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サッカー日本代表システム進化論 

この本は面白かった! 一気に読み終えた。


この本でシステムを検証している日本代表は、


・森考慈監督(ロサンゼルス五輪予選、メキシコW杯予選)

石井義信監督(ソウル五輪予選)

横山謙三監督(イタリアW杯予選)

・オフト監督(アメリカW杯予選:ドーハの悲劇

ファルカン監督、加茂監督(フランスW杯予選)

岡田武史監督(フランスW杯:ジョホールバルの歓喜

トルシエ監督(日韓W杯)

ジーコ監督(ドイツW杯)

オシム監督


歴代の監督・選手(木村和司、宮内、石井、横山、柱谷哲二山口素弘

山本昌邦福西崇史)が当時のシステムを語る。


サッカー日本代表システム進化論 (学研新書)     サッカー日本代表システム進化論 (学研新書)


やはりオフトの就任が、日本サッカー界のターニングポイントだった。

(ちょうどJリーグ開幕=プロ化の時期でもある)

それ以前の日本代表は、今では想像も出来ないほど弱かった・・・。


トルシエのシステムは、そん功罪はともかく、

日本代表の成長のプロセスにピッタリはまった時期だった。

「W杯で出場できる」「W杯で戦える」チームにトルシエは鍛え上げた。

(日韓W杯。ベスト16進出)


しかし、その上のステップ「W杯で勝ち抜ける」には、

ジーコの手法では無理だった。(ドイツW杯。3敗予選敗退)


そして振り出しに戻った中で就任したオシムがとった手法は、”日本化”。


2007年のカタールアジア杯(準決勝敗退)では、”日本化”のシステムが

機能しはじめていた。(W杯予選突破への希望が見えかけていた)


しかし・・・・・その途中でオシムが倒れ、岡田武史が再出馬となった。


現在の日本代表はこのプロセスにある。

岡田武史があと半年で日本代表をどう立て直すか注目である。



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本書によると、現在までの日本代表のピークは、

2000年アジア杯日本代表。アジア勢を完膚なきまでに破り

実力の差を見せつけて優勝した。

当時の中盤は、中田、名波、中村俊輔

しかし、2002年W杯には名波、中村俊輔がケガで出場できなかった。

山本昌邦曰く「名波に関しては、トルシエがいちばん嘆いていました。

彼がいれば日韓W杯も違った形になっていたかもしれませんね」。



サッカー好きには、この本オススメです。

「星、二つ半でした!。」