緑で囲まれた境内は外の喧騒とは別世界である。
私は毎朝神社の境内を寄り道していく。
秘密の抜け道があったのだ。
赤城神社 旧景
鳥居を抜け、社殿、幼稚園、うっすら茂る林を抜ける。
毎朝、神官、幼稚園の先生などに挨拶をする。
林を抜けると、草むらが広がり、数匹の野良猫が朝からダラダラ日向ぼっこしている。
その猫をかるくいじりながら、毎朝通勤していた。
この静寂感と自然(今でいえばパワースポット)、猫が、穏やかな一日の始まりを
感じさせてくれていた。
その赤城神社が「赤城神社再生プロジェクト」によって生まれ変わった。
三井不動産レジデンスと赤城神社が共同で敷地を再開発し、神社と分譲マンション
の融合を図るいうビジネスモデルで、各テレビニュースで注目された。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0821&f=business_0821_006.shtml
8/22 夜に赤城神社の本殿鎮座祭が行われた。
新築された神殿に御神体が着座する祭りだ。
松明を先頭に神官、氏子総代が神楽坂を練り歩く。
御神体は白い布に覆われていて、一般には見えない。
真っ暗闇の中で行われる鎮座際は、実に神秘的である。
ちょっと大嘗祭を彷彿させるものを感じた。
改築前 改築後
石畳、料亭、樹木により江戸のオアシスだった空間が、
ギリシャ神殿のような石段に囲まれた祭司空間になってしまった、
空が広いのは非常に良いのだが・・・・。
なれるにはまだ時間がかかりそうだ。