この本は、くりぃむしちゅー有田哲平の大変真面目なプロレス本です。
前半は、力道山から中邑真輔、棚橋まで、時系列で事件・抗争並べ、
プロレスラーの名言・珍言で丁寧に解説する。
後半はケンドーコバヤシとの対談(結果は時間切れドロー)となっており、
まさに「アメトーーク」プロレス大好き芸人の活字版。
全編に有田哲平の「プロレス愛」が満ち溢れています。
- 作者: 有田哲平
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これを読むと”昭和のプロレス”(特に新日本)ってまさに事件・抗争の
が繰り返された”大河ドラマ”だったんだと痛感する。
特に下記の事件は・・・・・そんな中にあって爆笑です(笑)
・藤波辰巳の「飛龍革命」
まずは「コラコラ問答」。
2003年11月18日。プロレス団体「ZERO−ONE」(社長は橋本真也)の記者会見に
長州力(当時WJプロレス所属)が突如乱入。
かくして、プロレス史上に残る壮絶な口喧嘩の幕が切って落とされた。
二人で約70秒間に22回の「コラ」を発しています。(平均3.2秒に1回)
当時51歳の長州力、38歳の橋本真也というオッサン同士(?)が
小学生レベルの「ボキャブラリー」で口撃合戦を繰り返している様は、やはり笑ってしまいます。
長州:「どっちなんだコラ!」
橋本:「何が『コラ!』じゃ!コラ!馬鹿野郎」
長州:「何コラ! タコ!コラ!」
橋本:「なんや! コラ!」
・・・・・・・・ トホホホホ(笑)
「これはね、笑い話ではないんですよ。 ひたすら”コラ!”とか”タコ!”と罵り合うという、
街のケンカのようなリアル感。 ギミックをやめて、あえてそれを狙ってたんじゃないか、と。
そういう意味で、プロレスの歴史において、革命的な事件なんです。」
次回は、”藤波辰巳の「飛龍革命」。前髪切り事件”をお送りします。
どうぞお楽しみに。