「DISCOVER JAPAN」という言葉は四十代以上の
方々には、憶えている方も多いのではないか。
日本の広告史を画した国鉄(当時)の一大キャンペーン。
その当時の総合プロデューサー藤岡和賀夫が、
40周年の記念カタログを出した。
- 作者: 藤岡和賀夫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/10
- メディア: 単行本
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「DISCOVER JAPAN」については、この本で知ったことが多い。
そもそもは1970年の万博入場者の輸送業務(2,200万人)の為に、
膨大な投資をして増強した輸送力を活用する為に、国鉄が
始めた一大キャンペーン。
「美しい日本と私」のポスター
キャンペーン期間は、1970年10月から1983年10月まで、
「DISCOVER JAPAN 2」となる。
また、駅のスタンプや、日立ポンパ号、テレビ番組「遠くへ行きたい」等も
キャンペーンの一環だ。
このキャンペーンで最大の媒体となったのは機関車ポンパ号。
全六両のデモ列車で200日かけた全国200駅を廻り、停車駅ではPRをおこないながら、
日立製品のショールームとして集客するもの。(日立がスポンサー)
ビートルズのマジカルミステリーツアーのようであり、
早く、八王子駅に来ないかなと待ち望んだもんだ。(結局、国立駅に来たらしい)
日本の広告史においては、その規模もさることながら、
日本人に改めて”旅”の意味を問いかけ、新たな”旅”を提案した。