二年振りに「テレビ・オブ・ザ・イヤー」が開催された。
これは雑誌「クイックジャパン」の誌上で現役放送作家が年間ベスト番組
(テレビしかもバラエティーのみ)を選ぶ座談会。
参加している放送作家がもの凄いメンバーなのだ。
高須光聖、伊藤正宏、内村宏幸、鮫肌文殊、そーたに、田中直人、
まさに、現在のテレビバラエティーの神々たちだ。
大賞(企画、構成、演出すべてにわたって最も評価できる番組)
副賞(今後もテレビに残したい、失ってはならない「何か」を持っている番組)
該当番組なし
企画賞(特別番組、もしくはレギュラー番組の特定の放送回について、
「企画」を評価したい番組
・岡村涙の苦情ゼロSP(2010年2月27日放送回)
・岡村隆史の復帰 (2010年11月27日放送回)
マン・オブ・ザ・イヤー2010(1年を通してテレビバラエティを最も盛り上げた人物)
テレビバラエティーの好きな方は、是非読んでみてください。
創り手ならではの視点は鋭い。ほんとにほんとに鋭い。
そして番組への思いの丈と志の高さ!
テレビもまだまだ捨てたもんじゃないね〜
ちょっぴり嬉しくなる座談会でした。
大賞「ホンマでっか!?TV」の受賞理由
テレビはかってファンタジーだった。現実にないものを作り上げ、
観る人に喜びや驚きをあたえる魔法の箱だった。
いつからか人々はテレビに「真実」を求めるようになり
「真実」でないと判断されたものは鋭い批判に晒された。
「真実」の判定は実に曖昧で、権威に頼らざるを得ない。
その権威の揺らぎが「やらせ問題」を引き起こした。
大賞に選ばれた「ホンマでっか!?TV」は、曖昧な「真実」を”蚊帳の外”に
置くことでテレビが本来持つべきファンタジー性を取り戻すことに成功した。