Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

テレビ・オブ・ザ・イヤー 2010

二年振りに「テレビ・オブ・ザ・イヤー」が開催された。

これは雑誌「クイックジャパン」の誌上で現役放送作家が年間ベスト番組

(テレビしかもバラエティーのみ)を選ぶ座談会。


クイック・ジャパン94    クイック・ジャパン94


参加している放送作家がもの凄いメンバーなのだ。

高須光聖、伊藤正宏、内村宏幸鮫肌文殊そーたに田中直人

都築浩中野俊成、樋口卓治・・・

まさに、現在のテレビバラエティーの神々たちだ。


大賞(企画、構成、演出すべてにわたって最も評価できる番組)


  ホンマでっか!?TV


副賞(今後もテレビに残したい、失ってはならない「何か」を持っている番組)


    該当番組なし


企画賞(特別番組、もしくはレギュラー番組の特定の放送回について、

     「企画」を評価したい番組


   めちゃ×2イケてるッ!


・岡村涙の苦情ゼロSP(2010年2月27日放送回)

岡村隆史の復帰  (2010年11月27日放送回) 



マン・オブ・ザ・イヤー2010(1年を通してテレビバラエティを最も盛り上げた人物)


  有吉弘行




テレビバラエティーの好きな方は、是非読んでみてください。

創り手ならではの視点は鋭い。ほんとにほんとに鋭い。

そして番組への思いの丈と志の高さ!


テレビもまだまだ捨てたもんじゃないね〜

ちょっぴり嬉しくなる座談会でした。



大賞「ホンマでっか!?TV」の受賞理由

テレビはかってファンタジーだった。現実にないものを作り上げ、

観る人に喜びや驚きをあたえる魔法の箱だった。

いつからか人々はテレビに「真実」を求めるようになり

「真実」でないと判断されたものは鋭い批判に晒された。

「真実」の判定は実に曖昧で、権威に頼らざるを得ない。

その権威の揺らぎが「やらせ問題」を引き起こした。


大賞に選ばれた「ホンマでっか!?TV」は、曖昧な「真実」を”蚊帳の外”に

置くことでテレビが本来持つべきファンタジー性を取り戻すことに成功した。