セリーグ開幕判断について疑問を呈したが、
私は3月17日に「立川志らく独演会」(銀座ブロッサム)を見に行ってきた。
初めての”立川志らく”さんなので物凄く楽しみにしていた。
独演会の直前まで、被災書店さんの復旧対策、出版物配送網の確保、
東北支店(仙台)支援対策などの仕事に携わっていた手前、
最後まで行くべきか悩み、迷った。
900人の会場に入場者は約500人強。(チケットは完売)
配られたプログラムにはこう記してあった。
「(東北への思い、特に仙台、盛岡、松島、石巻、気仙沼、いわき・・
への熱い思いを述べた後で)・・中略・・・
私はいつも通り落語をやります。高座の上で狂います。
いつも通りにやることが正しいのかどうかはわからない。でもそれしか出来ません。
人が死ぬことは悲しい。でも数の問題ではない。1万人死ぬよりも家族が一人死ぬ方が私には辛い。
人間というのはそういう生き物。
一万人の命を救うために我が子を犠牲にした人がいたら、私はそいつを軽蔑する。
毎日なんらかのかたちで誰かしら死んでいる。でも私は落語をやっている。
だから大好きな東北の人が死んでも私は落語をやるのです。それを聴きたいという人がいる限り。
ただ今宵の独演会は私のわがままをひとつだけ聴いてください。
愛する東北の人々のためにやらせていただきます。
立川志らく。」
初めての”志らく”さんは
談志家元をして「志らくは俺の狂気を継ぐ男」と
言わしめた匂いを肌で味わった。
最も好きな落語家かもしれない・・・。
個人的には聴きに行って本当に良かったと思っている。
枕で「もう仁科亜季子は見飽きたね(笑)」と言っていた。