日本でただひとつののポスター貼り企業。
演劇や映画のポスターを繁華街の居酒屋やバーの壁に
貼っていくのが仕事だ。
この会社が書籍になった。”起業家奮闘記”という内容で、
書店でも”起業”のジャンルにある。
ポスターを貼って生きてきた。 就職せず何も考えない作戦で人に馬鹿にされても平気で生きていく論
- 作者: 笹目浩之
- 出版社/メーカー: パルコ
- 発売日: 2010/10/28
- メディア: 単行本
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私はビジネス書としてよりも、演劇の書として楽しく読んだ。
社長の笹目さんは、私と同世代で、ほぼ同じ時代の芝居を観ている。
秘法零番館、転形劇場、第七病棟、転移・21、万有引力・・・
観た観た・・・!
馴染みの居酒屋、渋谷”千両”まで本に出てくる。
まさに同時代を生きた方だ。
虚構と現実の境目の「窓」の役割を果たす演劇ポスターは、
横尾忠則、篠原勝之、平野甲賀 等が次々と革命を起こしてきた。
演劇ポスターは、立派な芸術作品なのだ。
横尾忠則全ポスター 演劇フライヤーコレクション (パフォーマーの魅力を伝えるフライヤー特集)
現在、笹目さんは「現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクト」
を単独で取り組んでいる。予算的には危機的状況だそうだ。
これは後世に残さなければならない。
なんとか応援したいものだ。
ちなみに私が好きな演劇ポスターは、
第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」です。
モチーフは未来派