Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

立川キウイ 真打昇進の会

立川談志のもとで前座修業16年。二つ目4年を経て、

真打に昇進した立川キウイの昇進の会を見た。(なかのZERO小ホール)


万年前座僕と師匠・談志の16年  万年前座僕と師匠・談志の16年


おそらく大多数の観客が体調を崩している家元:立川談志

登場と口上を期待していたが、残念ながらその願いはかなわなかった。


しかし、そこは立川流。豪華な披露興行となった。


 開口一番

  十徳        (立川こはる) ※談春さんの弟子

  親の顔       (立川志の輔)      

  人生が二度あれば  (春風亭昇太

 仲入り

  口上        (左談次、キウイ、志の輔、昇太)

  読書日記      (立川左談次

  芝七        (立川キウイ



志の輔さんと昇太さんには、新作落語の名作を聴かせて頂き、

あらためてこの二人の魅力を再認識させられた。

立川こはる(女流落語家)は、さすが談春さんの弟子さんだけあって

古典は上手い。笑いを取っていた。

左談次さんは、林家正蔵こぶ平)の著作「通になりたい」

をこき下ろした読書日記。これも笑った。


通になりたい

通になりたい


そしてトリは、キウイ。

芝浜、文七元結、他の古典をミックスし、そこに家元:談志を

登場させた新作? 「芝七」。


あれがキウイの現在の力量、スタイルなんだろうか・・・。

曲がりなりにも家元:立川談志から真打を名乗ることを

許されたのだから、もっと自信を持ってビシッとやれ!

というのが率直な感想だ。


今後、先代の林家三平のように大化けすることを祈る。

なんせ談志の直弟子なのだから!


まあ、確かに本「万年前座」はよく書けているが・・・。