今日の朝日新聞夕刊に記事が載っていた。
劇作・演出家の鴻上尚史が率いる劇団「第三舞台」が解散を発表した。
1980年〜90年代の「小劇場ブーム」の象徴の一つだった劇団が、創立30年で姿を消す。
正直な感想は 「第三舞台、まだ、やってたんだ・・・」
それもそのはず、2001年から10年間活動を封印していたのだ、
封印を解いた11月の「深呼吸する惑星」が解散公演となった。
私が第三舞台を初めて観たのは、1983年10月の「デジャ・ヴュ」。
場所は、早稲田大学大隈講堂裏特設テントだった。
それから90年代の半ばまでは、かなり観ていた。
今回のキャストは、筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、
高橋一生、大高洋夫・・・大部分がテント時代のメンバーだ。 皆さん一体何歳なんだ?
第三舞台で好きだったのは、
チラシに入っている鴻上尚史手書きの「ごあいさつ」と、
芝居で使う音楽の選曲の良さ!
選曲には本当に痺れた。
「デジャ・ヴュ」のオープニングは、ザ・モップス「たどりついたらいつも雨ふり」。
「モダン・ホラー」は、YMO「 Behind The Mask」
そして芝居名は忘れたが、Roxy Musicの「 More Than This」。
ネットで第三舞台の命名の由来を発見。そういえば昔読んだ記憶がある。
「まず第一舞台がありまして、それはスタッフとキャストが力を合わせた舞台のこと。
第二舞台は観客席。第三舞台は、第一と第二の舞台が共有する幻の舞台。
劇団の自己満足に終わらず、お客さんが付き合いで来ているだけでもない、最上の形で共有する舞台、
ということで第三舞台と名付けました。 (鴻上尚史/早稲田演劇新聞1981.VOL7)