先日、落語会の後にTさんと飲んだときにこんな話になった。
「なでしこジャパンが優勝した後のテレビやスポーツ新聞の報道は、
家族・友人・同僚の声、幼少・学生時代のエピソードばかりで、技術的や戦術的な面での報道って一切なかったよね。
これってスポーツの本質的な魅力を伝えていない報道側の問題だよね。
このままだとワイドショーのネタみたいに、一過性の盛り上がりで終わっちゃうよ」
う〜ん、深い!
たとえば、本質的な魅力ってどんな事?
「たとえば、甲子園の優勝チームの凄さ。高校野球をやっていた立場からみると、彼らは本当に凄い!。
3年間に一度あるかないかのケースを想定した守備練習までやっている。
そんな守備を何事もなかったようにやっている。この凄さって分かっている人が伝えないと普通分からないよね。」
ほー、それは凄い!
「メジャーリーグ中継でも、イチローのセーフティーバントのシーンだけを普通に放送しているけど、
イチローのバットスウィングのヘッドスピードは松井と変わらないくらい早い。
だからメジャーの野手はその打球に備えて守備をしているから、前に出てこれないんだ。
そんな駆け引きの中での、セーフティーバント成功なんだ。」
面白い! さすが元高校球児、元出版社勤務、現役●●のTさん。
まるでTFMの「Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI”」の会話みたいだ。
場所は新橋の居酒屋の座敷だけど。
「やはりSports Graphic Numberの出現と、山際淳司、沢木耕太郎、金子達人たちの登場が、
スポーツの報道を変えたよね。いろんな意味で。」
気がつけば、居酒屋の時計は午前0時を回っていた・・・。