ついにこの日がきてしまった。
古典落語に新たな境地を開き、テレビ番組での毒舌や破天荒な行動でも注目を集めた、
私が落語にのめり込むようになって2年。
家元(立川談志)の生の高座は一度も観たことがない。
しかし、立川談春、志らく、高田文夫、志の輔、キウイ さんの著作や、
演芸、落語関連書を通じてその生き様、芸の”凄さ”は体験している。
落語とは人間の業の肯定である。
落語をフィロソフィーに昇華させたのも家元だろう。
- 作者: 立川談志
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1965/12/10
- メディア: 新書
- 購入: 7人 クリック: 67回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
今年の2月22日の「東京ボーイズコレクション 2011 立川談志作品集」で
生の家元を観ることができた。声が出てなかった・・・
家元は落語のこと、映画のこと、バスケットボールのこと等を語り始めた。
観客全員が家元の一言一句を聴き逃すまいと、前のめりになる。
最後に小噺を4つ5つ。そして舞台を降りていった。
最初で最後の立川談志だった。
落語界の革命児・・・と言われてきたが
少なくとも現在の落語は、その革命児を中心に回っているではないか。
落語界の中興の祖であることは間違いない。
一つの時代が終わったのだ。
合掌。