Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

巨星堕つ! 立川談志 逝去

ついにこの日がきてしまった。

古典落語に新たな境地を開き、テレビ番組での毒舌や破天荒な行動でも注目を集めた、

落語家で元参議院議員立川談志さんが、21日、喉頭がんのため、東京都内の病院で亡くなりました。75歳でした。

私が落語にのめり込むようになって2年。

家元(立川談志)の生の高座は一度も観たことがない。

しかし、立川談春志らく高田文夫志の輔、キウイ さんの著作や、

演芸、落語関連書を通じてその生き様、芸の”凄さ”は体験している。


落語とは人間の業の肯定である。

落語をフィロソフィーに昇華させたのも家元だろう。


現代落語論 (三一新書 507)

現代落語論 (三一新書 507)


今年の2月22日の「東京ボーイズコレクション 2011 立川談志作品集」

生の家元を観ることができた。声が出てなかった・・・

家元は落語のこと、映画のこと、バスケットボールのこと等を語り始めた。

観客全員が家元の一言一句を聴き逃すまいと、前のめりになる。

最後に小噺を4つ5つ。そして舞台を降りていった。


最初で最後の立川談志だった。


落語界の革命児・・・と言われてきたが

少なくとも現在の落語は、その革命児を中心に回っているではないか。

落語界の中興の祖であることは間違いない。

一つの時代が終わったのだ。

合掌。