Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

黄金の日日 市川森一

昨夜、仕事帰りに丸の内を通る。

クリスマスイルミネーション華盛り

震災後の計画停電はどこ行っちゃったの・・・?



脚本家、劇作家の市川森一さんが逝去された。

黄金の日日」(1978)、「傷だらけの天使」(1974)、「ウルトラセブン」(1967) などなど・・・

子ども心にも強烈なイメージだったドラマが多く、今でもシーンを思い浮かべることができる。


特にNHK大河ドラマ黄金の日日」は強烈だった。


黄金の日日 完全版 第壱集 第1回~第28回収録 [DVD]

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黄金の日日」は1978年のNHK大河ドラマ。原作は城山三郎。脚本は市川森一の書き下ろし。

主演は市川染五郎(現、松本幸四朗)で、丹波哲郎鶴田浩二宇野重吉津川雅彦

ベテラン俳優を歴史上の重要人物に配役していた。


なかでも鮮烈だったのが劇団状況劇場から参加した、唐十郎、李礼仙、根津甚八

当時”何なんだこの人たちは?””なんか異質だぞ””アングラな臭いがする”

とその怪演ぶりばかりが記憶に残った。(まさか後の大学時代に状況劇場にハマるとは)


このドラマには、憶えているシーンがいくつかあった。

  ・豊臣秀吉(緒方拳)の最期

  ・杉谷善住坊(川谷拓三)が鋸引き処刑

  ・石川五右衛門(根津甚八)の最期(釜ゆで刑)。

  ・石川五右衛門が伏見城内に豊臣秀吉を襲撃。


今見ても、日曜八時とは思えない、残酷、衝撃的な演出だ。

唐十郎(原田喜右衛門)の悪逆非道な怪演ぶりと合わせて、実験的・挑戦的な作品だったことが伺える。

平均視聴率は25.9%を記録し、当時歴代3位という高い数字を記録した。

根津甚八はこの作品が出世作となり、以後人気俳優となる。


黄金の日日」の他にも、「傷だらけの天使」について語りたいが、それはまた次回に。


ご冥福をお祈りいたします。

合掌



傷だらけの天使」は全26話中8話の脚本を市川森一が担当した。