一生の不覚だった。
完全に開演時間を間違えていた・・・
夜7時だと思っていた開演時間は、昼の1時半だった。
開演には間に合わなかった・・・(涙)
今年最後の立川志らく独演会(よみうりホール)。
「富久」「芝浜」という年末の大ネタ2席。 今年の年末の「芝浜」と言えば。
お客さんの多くは、立川談志が立川志らくの身体に降りてくるのを見に来ている。
Yahooオークションでは、このチケットが数万円で売買されていた。
開口一番。志らくとミッキーカーチスのブルースハープ演奏。曲目は
「この素晴らしき世界」(ルイ・アームストロング)、「ふるさとのはなしをしよう」(北原謙二)。
「芝浜」を聞くのは始めてだった。
冒頭で志らくさんが言った。「この話はそんなに抑揚のある話ではなかったんですが、
家元(談志)が演じてから、大ネタになりました」。
たしかに「文七元結」や「紺屋高尾」に比べると、思っていたよりあっさりしている。
しかし、観客がどんどん前のめりになっていく・・・
場内でのすすり泣く声の多さもケタ違いだった。
小生も落語でこんなに泣けるのか・・・というくらい涙を流した。
- 作者: 松岡弓子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2011/12/22
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立川談志の娘さん「松岡弓子」が”闘病265日”を記した著作を読んでいる。
我々が暢気に家元の高座復活を願っている間、壮絶な闘病生活をおくっていたことが分かる。
本当に壮絶な闘病生活だ。
一年半前の自分の父親の闘病生活を彷彿してしまった。
落語家”立川談志”というより”松岡克由”であった。
「家元は最後は家族の元に帰っていった」と言われていたとおりだった。