一昔前までの力士インタビューは、「ふーはー、ふーはー」(息荒く)、「ごっつあんです。」
としか言わなかったのに、今では、青い目の力士が日本語を流暢に話す。まさに隔世の感がある。
大相撲初場所から、増井山太志郎「そんなナイト・パブ」について書こうかと思ったが
結局、アフガン航空相撲にした。
アフガン航空相撲(アフガンこうくうずもう、Afghan Aviation sumo wrestling、مصارعة الطيرانية الأفغانية)は
アフガニスタンの伝統的格闘技であり、同国の国技である。20世紀のアフガニスタンの混乱により継承者の不足、
過去の資料の喪失等により伝説となっている。現在は国家をあげて再興をはかっている。
発祥と由来
11世紀ゴール朝の頃、時の国王ドースト・モハメド・ハーンの命によりアフガニスタン各地より集められた武術、格闘技に精通した者を中心に編成された近衛兵の間での力比べが起源と言われる。
最初は地面の上だけでの競技であったが、やがて高いところからの攻撃や空中に飛び上がっての闘い等
時を経る毎に技が高度化し現在のアフガン航空相撲の形が完成した。
後の元(げん)による侵攻の際もアフガン航空相撲力士は圧倒的多数を誇る元軍の攻撃を得意の航空技により
簡単に粉砕したと伝えられる。その際元軍が航空相撲を研究し、アフガンに対抗するためにモンゴル式相撲を
完成させたが、空中戦ができなかったため実戦に使用されなかったということはあまりよく知られていない。
「航空力士の体は、普通の人間とは根本的に構造が違う。超人的な肉体を作り上げる過程自体が、
アフガンの偉大な文化なのだ。 」 (民明書房「アフガン航空力士伝ー中東の英雄たち」より)
そもそもアフガン航空相撲(アフガンこうくうずもう)は、
匿名掲示板「2ちゃんねる」で誕生したネット・ジョークの一つ。
元々は「アフガニスタンのアブドゥール・ラフマン航空観光大臣が外遊のため訪れていたカブール国際空港で、
メッカ巡礼のために乗る予定だったフライトが何便も欠航したことに激怒し暴徒化した巡礼者たちに取り囲まれ殴り殺された」
というニュースの内容(2002年2月14日)だった。
そのニュースの見出しが 「アフガン航空相 撲殺される」だった。 (航空大臣=航空相)
しかし、その見出しを 「アフガン航空相撲(で)殺される」と解釈する人が多く、定着した。
(参考文献)
民明書房刊 『フビライ怒りのモンゴル相撲』
民明書房刊『マイケル・ジョーダンに見る航空相撲の軌跡』
民明書房刊 『中世中近東格闘技大観』
民明書房刊 『壮絶!悶絶! 男だらけのアフガン航空相撲』