Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

藤原和博 「坂の上の坂」

先週会社で藤原和博さんの講演会があった。

藤原さんは、東京大学経済学部からリクルートに入り、数々の伝説を作り、

出版社メディアファクトリーを立ち上げた人物でもある。

有名なのは民間からはじめて中学校の校長(杉並区立和田中学)となったこと。


講演は、新刊「坂の上の坂」を題材にしたもの。


坂の上の坂

坂の上の坂


司馬遼太郎坂の上の雲」の時代。日本人の平均寿命は44歳。

秋山好古71歳、秋山真之49歳、正岡子規34歳・・・。

子ども時代をゆっくり過ごし、一人前になり、兵役を果たし、

夢中に一生懸命仕事をしていたら隠居の時期となり、死を迎える。

この時代だから、坂の上の空の一朶の白い雲をのみを見つめて坂を

登って行けたということも考えられる。



現代の日本人の平均寿命は、男性が79.64歳、女性が86.39歳。

60〜65歳で仕事をリタイヤしても、まだ20年ある。

坂の上の先には、まださらなる上り坂が見えるのだ・・・。


本書は、40代から50代で意識を転換させ、50代からの”30年間”を

どう過ごすのかについて55のヒントが書かれている。


つなげる力―和田中の1000日 (文春文庫)

つなげる力―和田中の1000日 (文春文庫)


ここまで読んで頂いたイメージはどうでしょうか?

藤原さんの講演内容は、皆さんのイメージする内容とは、かなり想定外の内容だと思います。

エネルギッシュであり、ポジティブであり、非常に多くの元気を頂いた。

それは、あたかも坂の上の雲の主人公「秋山真之」の青年時代そのものだった。


坂の上に着けば、次の坂の上の雲を見つめて前のみ見つめながら歩く。

そう楽天家たちは、前のみ見つめながら歩いくのだ。


坂の先には、さらなる上り坂があることを知り、楽しく歩いていこう。

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のように