Makotsu Garage

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大河ドラマ 「獅子の時代」

たまたま時代劇専門チャンネル

大河ドラマ獅子の時代」の最終回を放送していたので見てしまった。

1980年のNHK大河ドラマで、菅原文太加藤剛が主役を務める。

断片的な記憶はあるが、改めて見ると、


かなり実験的な大河ドラマだったんだ・・・



何が実験的に映るかと言うと


まず、架空の人物が主人公の点。

会津藩の下級武士の平沼銑次菅原文太)、薩摩郷士の苅谷嘉顕(加藤剛)を通じ、

勝者(薩摩藩)と敗者(会津藩)の立場から幕末・明治維新を生き抜く様を描いている。

脚本は山田太一によるオリジナル。


次にテーマ音楽、BGM含めロック調な音楽なこと。

音楽は、宇崎竜童(ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンド)


そして、ストーリー。

大河ドラマのいわゆる”傑出した英雄たちのドラマ”ではなく、地方に生きる草の根の庶民(に近い層)に

スポットライトが当て、歴史に翻弄された人々の裏面史と言える内容になっている。

描かれる事件もパリ万国博覧会樺戸監獄秩父事件自由民権運動と取り上げられる機会が少ない。


最終回は、秩父困民党の蜂起が鎮台 - Wikipedia東京鎮台に包囲されるなか、

菅原文太が駆け抜けるイメージ的なシーン。

非常にメッセージ性の強い大河ドラマだ。

(当時の大河としては視聴率が低かった・・・)


当時もNHK頑張ってたんだね。

「画面が暗い」などとほざく知事は無視して、これからも頑張ってほしい。



この第一話のオープニング見ても、このドラマの実験性が伺える。

菅原文太が若くてカッコイイ!