Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

満州帝国の真実

書店の店頭で満州国(帝国)を扱った雑誌・ムックが目立つ。

満州国が建国して今年で80年目だからだようだ。

それにしても何故? 今、この時期に?

実態は”植民地”であった満州を、どう伝えているのだろう?



どれも当時のカラー写真をふんだんに使い

13年間だけ存在した幻の国の真実を伝えている。

「王道楽土の真実」。記述はいたって客観的だ。

関東軍、謀略、侵略、植民、拓殖、王道楽土、日本の生命線、ソ連軍侵攻、敗戦、

居留民の悲劇、都市計画、南満州鉄道、地平線に沈む夕日・・・。



日露戦争で大きな犠牲を払って奪取した権益”満州”。

まさに20世紀初頭の帝国主義そのものだ。

それをなぜ今?  

読み終わっても、理由が分からない。

まさか、対中国戦略のプロパガンダではないだろうな・・・