Makotsu Garage

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日書連、大手取次を「不当取引」で公取委に訴え

一般の方にはあまり馴染みのない話題ですが、

出版業界的には大きな案件なので取り上げてみました。


本屋さんに行きたい

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書店さんの組合である日書連(日本書店商業組合連合会)が

5月上旬に「送・返品同日精算」問題について大手取次2社(トーハン、日販)が

不当な取引制限から優越的地位の濫用に触れるとして公取委審査部に申告することを決めた。

詳細はこちらを参照


これについて出版業界の専門誌「新文化」の丸山社長が、

本当にそれでいいんですか?」

と社説(「社長室」というネットでのコメント)を掲載した。

何十年にもわたり、人間関係を築いてきたからこそ、できる話合いもある。

再販問題も正味問題も乗り越えてきた。なのにそれを放棄して官に判断を委ねることに危機感を覚える。

かつて取次会社だった・・・・・会長に言いたい。「本当にそれでいいんですか」


詳細な経緯をよく知らずに、私が感想を言うのも憚れるが

非常に納得の社説だと思う。

1996年に2兆6千374億円だった出版市場は、2009年には1兆9千355億円に、

減少傾向は止まることをしらない。ある人は「市場の底が抜けた」と言う。

そんな出版不況の中で、仲違いしている状況ではないような気がする。

もちろん双方にとっては死活問題の案件なのだが・・・。


公取からの答申は、読者に何のメリットをもたらすのだろうか?

(単純な私の頭では読者に、提供できるメリットが思いつかない)


「 本当にこれでいいのだろうか? 」


世界の夢の本屋さん

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パリの本屋さん

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