昨日からのつづき
次に向かったのは、名古屋の盛り場のひとつ”大須”。
5月10日発売の古今亭志ん朝師匠のCDセット(河出書房新社)の音源が
大須演芸場で録音された未公開音源だったので、話題になっている。
- 作者: 河出書房新社
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/06/15
- メディア: 大型本
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名古屋の繁華街・大須に「日本一客の入らない」との異名をもつ演芸場がある。その名も大須演芸場。
苦しいながらも、必死で寄席の灯を守り続ける席亭の心意気に感じ入った志ん朝は、演芸場を救うため、独演会の開催を快諾。
「俺にできることなら、なんでもするよ」──
そして始まった1990年から1999年までの10年間に渡る毎回3日間の公演では、全日満員御礼を記録した。
この独演会は、チケットが入手困難であったこと、名古屋という地方都市で行われたことなどから、東京の志ん朝ファンの
ほとんどが足を運ぶことができず、伝説の落語会とされてきた。この貴重な音源が志ん朝没後11年の時を経て、ここに復活!
地方の独演会独特の、のびのびとした高座、たっぷりのマクラ、なにより志ん朝50代の脂の乗り切った落語をご堪能ください。
まずは大須観音へお参り。観音さまの回りには総延長1700メートルのアーケード街が伸びていて、
なにやらディープな雰囲気を漂わせている。
商店街は、老若男女、韓国人、中国人、東南アジア、ブラジル人、その他 あらゆる人々で
商店街はゴッタがえしている。
アーケード脇の路地を入ると「大須演芸場」があった。
快楽亭ブラック師匠が来ているようだ。 受付脇には、古今亭志ん朝師匠のCDセットのポスターが貼ってある。
正直、東京の演芸場と比較すると寂しい佇まい。
まるで昭和30年代〜40年代の地方都市の映画館(名画座)のようだ。
そんな裏寂しさとは正反対に大須の商店街は、ディープでエネルギッシュだ。
古着、雑貨、飲食店、宝石店、パソコンショップ、電化製品、一部オタク系の店など
雑多な混在ぶりに驚く、言語も日本語、ハングル、中国語、ポルトガル語・・・・
ブラジル人が多いんだね・・・・ トヨタの工場の関係かね?
東京でいうと、浅草、上野、御徒町、秋葉原、中野、神保町あたりを一つに
まとめて、名古屋弁をしゃべる。そしてそこに外国人が加わる・・・まさにヤミ鍋、ごった煮。
そして、人々のテンションが高い!
こんな場所、東京にはない・・・ 関西ともちがう・・・
名古屋は独立した文化圏なんだ!
あらためて文化圏の違いを痛感した日帰り旅行でした。
有名なコメダ珈琲もありました。
最後は、大名古屋温泉という、
完全に名前負けしている日帰り温泉に浸かった後、
夜中の新東名高速道路を一路帰宅する。
やはり言語が文化圏独立の大きな要素だ。