Makotsu Garage

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特高警察 その生態とは?

岩波新書の新刊は悪名高い「特高警察」(特別高等警察)。

特高警察は、大日本帝国憲法下で社会主義無政府主義、戦争に反対する宗教団体等

も含めた反体制組織の弾圧・取締のために設けられた治安警察組織。


1911年の大逆事件天皇暗殺計画とされた)を受け警視庁に設置され、

その後内務省警保局の直接の指揮下に、主要府県警に設置された。

終戦後はGHQ連合国軍最高司令官総司令部)の司令により、

1945年 治安維持法とともに廃止された。


   特高警察 (岩波新書)


被疑者の自白を引き出すために暴力を伴う過酷な尋問、拷問を加えた

記録が数多く残されるなど、秘密警察としてのイメージが強く。

憲兵隊とともに人々の特高(とっこう)は畏怖の対象であった。


蟹工船」で有名なプロレタリア文学者”小林多喜二”も

特高に逮捕された後の過酷な尋問を行なって死亡したとされる。



本書は特高警察の実態とを解明し、悪名高い組織の全体像に迫る。

そして最終章では、その「解体」から、

現在の警備・公安警察への「継承」について述べている。


最終章はまさに、現代に続く話である・・・。


そう言えば、夕べのNHK未解決事件」の

オウム真理教」は凄かったな・・・