歴史上IF(イフ)の代名詞とされるミッドウェー海戦。
戦記もの、ビジネスものでの出版は多々あるが、選書では初めてではないか?
どんな切り口で海戦を語るのだろうか。
全399頁は、選書では大作だ。
- 作者: 森史朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 単行本
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様々なイフから勝因、敗因を掘り下げられるが、
一言で言うと 本書の副題 「知略と驕慢」 につきてしまう。
暗号解読部隊を充実させ、地道な暗号解読の結果、敵の意図を冷静に分析し、
次の手を合理的に打ってくるアメリカ軍。
真珠湾攻撃から半年間、連戦連勝で油断と隙が蔓延してきた日本軍。
まさに「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
本書は、読めども読めども
なかなかクライマックスの運命の一日に進まない。
妙に変だなー と思いつつ読み進める。
そして戦史に詳しい方にはお馴染。
故障で30分発進が遅れた偵察機「利根4号機」が
アメリカ機動部隊を発見した所まで読み進み、次頁をめくると
・・・奥付け ???
これは続きがあるんか!
あわててタイトルを見返すと 「第一部」 と書いてあった。
第二部も買わなきゃならん・・・
なんだか、少し損した気分だ。