Makotsu Garage

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ミッドウェー海戦 第二部 運命の日

第一部、第二部合わせて450頁にわたり、

大敗した”負け戦”を読むのはなかなか辛かった。


語りつくされ、知りつくされた戦史だけに

新たな発見はなく淡々と史実を読み進める。

日本軍の敗因は第一部の副題にあるように驕慢だとされる。

特に海戦の当日朝に、根拠もなく南雲艦隊司令部から発せられた信令

本日敵出撃ノ算ナシ」は、驕慢さの最たるもの。


ミッドウェー海戦〈第2部〉運命の日 (新潮選書)

ミッドウェー海戦〈第2部〉運命の日 (新潮選書)


とは言え、実際の勝敗は紙一重だった。

十の偶然のうち、六がアメリカ軍に味方した。

それが本当のところかもしれない。ミッドウェー海戦までは・・・。


海戦後、日本海軍は敗因を抹殺した。

アメリカ軍は戦闘を分析し、改善を重ねた結果、無敵の高速機動部隊を創り上げた。


人間は必ずミスや間違いを起こす。問題は起こした後に

どうやって、同じこと繰り返さないようにするかにある。


??? あれどこかの職場の話か