元出版社勤務の友人に誘われ、新宿紀伊國屋ホールで
現在トップクラスの人気を誇る喬太郎さんと舞踏家の田中泯さんが
落語「死神」を語り舞う。
落語歴30年以上の友人も「これは誘い甲斐のある落語会でした」と絶賛でした。
喬太郎さんの一席目は「彫り師マリリン」。これが最高だった。
キャバクラ嬢の由香が店に来た刺青師彫駒と刺青に憧れて入門してしまう。
どー見てもただのバカ娘の由香だが、刺青のセンスはピカイチだった。
修行を積んだ一年後、やくざの若い者の背中に入れ墨を彫ることになったが、
師匠の彫駒はその仕事を由香に任せる。それも一番難しいと言われる一夜彫りで!
由香が徹夜で彫りあげたのは、唐ピカチュウ牡丹だった・・・
師匠彫駒から名前を与えられ、一人前の刺青師が誕生した。その名も彫師マリリン・・・
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バカ娘のキャバ嬢を演じる喬太郎さんの面白いこと、面白いこと、
会場が引っくり返るぐらいの大爆笑だった。この落語で会場は非常に温まった。
中入り後の「死神」がこれまた凄かった!
友人曰く「死神をこんなにもいじれることを喬太郎さんは実証した。
これを見せられたら、多くの落語家は自分の勉強不足を反省してしまいます。」
私は「死神」は初めてだったので、その辺の違いはわからなかったが、
喬太郎さんの演じ手としての力(パワー)を感じた。
まるで一人芝居を観ているようであった。