Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ビートルズにはロックのすべてがある

発売後、即完売だそうだ。

昨日買っといてよかった。

しかし、ロッキンオン買うのすげえ久しぶりだ・・・



冒頭の松村雄策の文章がいい!

1962年から1970年までの8年間で・・・ いや実質的には7年間で、

たった13枚のレコードで、すべての音楽を取り入れたのである。

つまり、これは実験に次ぐ実験ということになる。

いつも、前のレコードとは違う作品を作ろうとしていたということである。

安定した人気を望んでいたらとてもこんなことはできなかっただろう


プリーズ・プリーズ・ミー」と「アビイ・ロード」を聴かせたら

同じバンドと分からない人がいるような気がする。

この間はたった7年なのに・・・


実際には僕たちの周囲で「ラヴ・ミー・ドゥ」も「サムシング」もビートルズだというのは

当たり前で、そんなことは考えたこともなかった。

しかし、立ち止まって、この凄まじいまでの変化の速度は、

いったい何だったのだろうと思うと、驚いてしまう。

「ラヴ・ミー・ドゥ」「ヘルプ!」「ストロベリー・フィールズ・フォー・エバー」

「レット・イット・ビー」のシングルが、それぞれ2年の間しかないということは、

立ち止まって考えれば、とてつもないということがわかるだろう。

そうなのだ、当たり前過ぎて、考えたことがなかったのだ、僕たちは。


松村雄策は著書「ウィズ・ザ・ビートルズ」を書くために、

約半年間ビートルズ漬けの日々を過ごしたそうだ。

いいぞ! もっともっとビートルズを語ってくれ!


ウィズ・ザ・ビートルズ

ウィズ・ザ・ビートルズ


ビートルズにはロックのすべてがある。

「ゲット・バック」が始まった途端、部屋から違和感が消え去って、自分の居場所だと感じた。

間違いなく、ビートルズのおかげで、僕は今日まで生きてこられたのである。