Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

中山雅史と日本サッカーの20年

この本は、昨年12月に”第一戦を退く決意(引退ではない)”をした

中山雅史に対するナンバーのトリビュートアルバムだ。


Sports Graphic Number PLUS 完全保存版 中山雅史と日本サッカーの20年

Sports Graphic Number PLUS 完全保存版 中山雅史と日本サッカーの20年


中山雅史の歴史は、日本サッカーとワールドカップの歴史でもある。

ドーハの悲劇ジョホールバルの歓喜、1998年W杯初戦アルゼンチン戦、日本初得点(ジャマイカ戦)、

日本初勝利(2002年W杯ロシア戦)・・・ そこには気迫溢れる中山の姿があった。


1993年、1997年、1998年、2002年、2004年、2005年、2010年にナンバー誌上に掲載された

中山のインタビュー記事を振り返る。そして多くの戦友がゴンちゃんを語る。

中田英寿ハンス・オフト岡田武史呂比須ワグナースキラッチ高原直泰井原正巳

そしてジュビロ磐田黄金メンバー(藤田、名波、福西)。


巻末は「カズからの手紙」(Dear GON from KAZU)。

「寂しいかと聞かれれば、寂しくないわけがない。かけがえのない”家族”」がいなくなったのだから。」


まだまだサッカーを取り巻く環境が恵まれないなかで、みんなの目がようやく日本サッカーに

向かってきた時代。その時代の変わり目を一緒に戦ってきたのがカズとゴンだった。


Jリーグ15年の物語 カズ&ゴンたちの時代

Jリーグ15年の物語 カズ&ゴンたちの時代


それはプロ野球で言うON(王、長島)であり、大相撲なら大鵬柏戸なのであろう。

中山雅史は日本サッカーの高度成長期を”気迫”と”執念”を前面に出し駆け抜けた。

スキラッチジュビロに来て初めて中山を見たとき

「オー、マンマ・ミア ここにもカジラギがいるぜ!」と思わず呟いた。

ピエルルイジ・カジラギ 元イタリア代表FW、ユヴェントスラツィオチェルシーでプレイ)