東急東横線渋谷駅の地下化と地上ホームの廃止は、
様々なメディアで大きく取り上げられていた。
この駅舎に青春時代の情景を思い浮かべる人の多いこと多いこと。
それもそのはずこの駅舎の歴史は85年なのだから。
小生も大学時代の5年間を渋谷で過ごした。
なので”煙霧”の日(3/10)に思い出の渋谷をファインダーに収めるべく渋谷の街に繰り出す。
鉄っちゃん以外にも、同じような輩の多いこと多いこと。
学校に行くには、渋谷駅南口を通り歩道橋を上る。渋谷警察の脇を通り、
金王八幡宮から路地に入り常磐松小学校、実践女子大学の脇を歩いて行く。
渋谷というイメージからかけ離れたような住宅街だった。
大学卒業して、もう25年以上経っている。
渋谷警察は建て替わり、東邦生命ビルは渋谷クロスタワーと名前を変えた。
通学路沿い、明治通り沿いの建物もどんどん新しいビルになっている。
学生時代に飲みに通った井の頭線ガード下周辺は、渋谷マークシティ出現で風景が一変した。
そして今回、東急東横線渋谷駅が消える。
東横線沿線には劇団の友人が多く住んでいた。特に祐天寺、中目黒の友人の
下宿には、どれだけ泊めてもらったことだろう・・・・・
渋谷駅南口前の歩道橋下を通称”甘栗屋前”と呼んでいた。
我々の劇団は学校での稽古が終わるとゾロゾロと渋谷駅まで歩き、
この甘栗屋まえに集合し、代表のかけ声「お疲れ様でした」で解散する。
どこかえ行く時の集合場所も”甘栗屋前”だった。
我々はこの場所に甘栗屋が出ているのを見たことがない。
先輩曰く「この場所には甘栗屋があったから”甘栗屋前”と呼んでいる」だそうだ・・・
甘栗屋前の跡地には高層ビルが建つそうだ。
今後、東急プラザの再開発計画もあるそうで、我々の知っている”渋谷”は姿を消して言ってしまう。
寂しいが仕方が無い・・・。