Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「ああ無情」のことを「アーム・ジョー」だと思っていた

ヴィクトル・ユーゴーの大河小説「レ・ミゼラブル」は、

私が小さい頃「ああ無情」というタイトルで

児童向けの文学全集に収められていた記憶がある。

ジャン・ヴァルジャンという音の記憶も鮮明だ。


ああ無情 (21世紀版・少年少女世界文学館 第17巻)

ああ無情 (21世紀版・少年少女世界文学館 第17巻)


いつの頃からか、「レ・ミゼラブル」は聞いても「ああ無情」とは聞かなくなった。

泉昌之の作品を除いては・・・・・


泉昌之作品集「かっこいいスキヤキ」に収められている

短編漫画「ARMJOE アーム・ジョー」はこんな冒頭ではじまる。

アーム・ジョーのことを考えると・・・

僕はブルース・リーの映画を観たあとみたいにドキドキした。


かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)

かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)


福島出身の家庭教師の大学生が、本嫌いの僕(主人公)に勧めた本は

「ARMJOE アーム・ジョー」

タイトルだけで僕(主人公)をワクワクさせた。そして内容を妄想的に想像する・・・


100年前のアメリカ。黒人奴隷の一家にジョーは生まれた。

生まれつき腕っぷしが強く「アーム・ジョー」と呼ばれる。

15の時、ジョーは世界一の樵(きこり)を夢見て白人主人の元を逃げだした。

そして全米の樵大会ですべての記録を塗り替えて優勝する。



白人元主人はジョーの名声を苦々しく思い、

チェーン・ソー(電動のこぎり)との対決を迫る。

ジョーは匿ってくれた恩人を助けるためにその勝負を受け、

その命と引き換えに機会との勝負に勝った!



待ちに待った日が来た。

家庭教師が「ARMJOE アーム・ジョー」を買ってきてくれた。

「本当にいい本なんだぞ」

表紙には「ああ無情」と記してあった・・・