ヴィクトル・ユーゴーの大河小説「レ・ミゼラブル」は、
私が小さい頃「ああ無情」というタイトルで
児童向けの文学全集に収められていた記憶がある。
ジャン・ヴァルジャンという音の記憶も鮮明だ。

- 作者: ビクトル・ユーゴー,塚原亮一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/18
- メディア: 単行本
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いつの頃からか、「レ・ミゼラブル」は聞いても「ああ無情」とは聞かなくなった。
泉昌之の作品を除いては・・・・・
泉昌之作品集「かっこいいスキヤキ」に収められている
短編漫画「ARMJOE アーム・ジョー」はこんな冒頭ではじまる。
アーム・ジョーのことを考えると・・・
僕はブルース・リーの映画を観たあとみたいにドキドキした。

- 作者: 泉昌之
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/10/01
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福島出身の家庭教師の大学生が、本嫌いの僕(主人公)に勧めた本は
「ARMJOE アーム・ジョー」
タイトルだけで僕(主人公)をワクワクさせた。そして内容を妄想的に想像する・・・
100年前のアメリカ。黒人奴隷の一家にジョーは生まれた。
生まれつき腕っぷしが強く「アーム・ジョー」と呼ばれる。
15の時、ジョーは世界一の樵(きこり)を夢見て白人主人の元を逃げだした。
そして全米の樵大会ですべての記録を塗り替えて優勝する。
白人元主人はジョーの名声を苦々しく思い、
チェーン・ソー(電動のこぎり)との対決を迫る。
ジョーは匿ってくれた恩人を助けるためにその勝負を受け、
その命と引き換えに機会との勝負に勝った!
待ちに待った日が来た。
家庭教師が「ARMJOE アーム・ジョー」を買ってきてくれた。
「本当にいい本なんだぞ」
表紙には「ああ無情」と記してあった・・・