Makotsu Garage

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別冊宝島 戦後大型倒産事件史

アベノミクス成長戦略のこの時期にこのタイトル。

さすが別冊宝島だ!。


戦後大型倒産事件史 (別冊宝島 2018)

戦後大型倒産事件史 (別冊宝島 2018)


山一証券長銀日本長期信用銀行)、北海道拓殖銀行、千代田生命、マイカル、そごう、

武富士、NOVA、リーマン・ブラザーズ証券、等々 記憶に新しい倒産劇も

その要因、倒産までの推移となるとよくわからない。

本書はそのあたりがコンパクトに理解できる。


華麗なる一族(上)(新潮文庫)

華麗なる一族(上)(新潮文庫)


昭和の破綻劇ということでは、

山崎豊子華麗なる一族」のモデルとなった山陽特殊製鋼や、

安宅産業、三光汽船、ヴァンジャケット、大映、興人などの大型倒産を取り上げる。


出版業界からのエントリーは、「釣り」と「実話」と「人妻熟女」の桃園書房

元社員の覆面座談会が生々しい・・・。


最終頁に「再建の神様」早川種三の言葉が載っている。

読後にこの言葉・・・ 説得力は計り知れない。

企業、会社というものは、他人がいかに潰してやろうとしても、

そう簡単に潰れるものではありません。

必ず内部から崩壊していくものです。

私は倒産の責任はすべて経営者にあると思っています。