Makotsu Garage

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八重の桜 官軍の赤熊(しゃぐま)

大河ドラマ「八重の桜」も前半のクライマックス「鶴ヶ城攻防戦」

会津藩の無念さを想うに、涙なくしては見られない。昨晩も号泣(?)だ。


それにVFX(ビジュアル・エフェクツ)を駆使した戦闘場面の凄さ!

自称”幕末博士”の小生も唸るほどの忠実な再現度合いだ。

街並み、兵器、軍装、特殊効果・・・一瞬の隙もない。  NHKお見事!


武器と防具 幕末編 [Truth In Fantasy]

武器と防具 幕末編 [Truth In Fantasy]


「八重の桜」のホームページで初めて知ったこともある。

幕末モノではお馴染、官軍の将校が被っている”毛”のことだ。

「赤熊(しゃぐま)」と言うらしい。


  


「赤熊(しゃぐま)」の他にも「白熊(はくま)」「黒熊(こぐま)」があるそうだ。

元々、戦国時代に大流行したもので、江戸城には沢山貯蔵してあった。

江戸城無血開城した官軍は、これらを戦利品として押収するとともに、

身につけて勝者であることを誇示したそうだ。

ちなみに、赤熊は土佐、黒熊は薩摩、白熊は長州。 なるほど板垣退助(土佐)は赤、大山巌(薩摩)は黒だ。


日本の軍装―幕末から日露戦争

日本の軍装―幕末から日露戦争


とすると、江戸城開場以前の戦い(鳥羽伏見の戦い ほか)で官軍が赤熊をつけているのは

おかしいじゃないのか?  これはその通りでした。 

ドラマ・舞台では時代考証の忠実さよりも派手さが優先されてしまうか・・・ 


なので、この鳥羽伏見の戦いは間違い。

壬生義士伝」(みぶぎしでん) 作:浅田次郎