Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

宮武外骨著 「震災画報」 文庫化

小学校の時の9月1日と言えば、始業式と避難訓練

そう我々が小学校の時は、まだ関東大震災が語り継がれていた。

当時存命だった祖母が体験者だったこともある。


今年は関東大震災大正12年9月1日)から90年にあたる。

それでだろうか、宮武外骨の震災画報が8月に文庫化された。


震災画報 (ちくま学芸文庫)

震災画報 (ちくま学芸文庫)


「震災画報」は地震直後の大正12年9月下旬から

翌年の1月まで刊行された6冊の震災記録を合本にしたもの。

外骨ならではのジャーナリスティックな視点は、

お涙頂戴の震災秘話や、清く正しい官製復興物語には出てこない

なまなましい話が多い。

しかし、その中にこそ復興の原動力があるのだろう・・・


本書を読むタイミングは”今でしょ!


新装版 関東大震災 (文春文庫)

新装版 関東大震災 (文春文庫)


朝日新聞の書評欄で「今や震災本の古典」と紹介されているのが吉村昭の「関東大震災」。

この本で当時の横浜がほぼ壊滅したという事実を知って驚いた記憶がある。