「大国の興亡」(懐かしい書名)の著者ポール・ケネディの新刊。
第二次世界大戦における連合国の大戦略(グランドストラテジー)を実行してきた
現場に焦点を合わせ、その活躍と技術革新、戦略思想の変遷を描いた非常に興味深い一冊。
値段が値段だけに、四度立ち読みし、五度目に購入を決めた。
- 作者: ポール・ケネディ,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/08/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
本書で語られる5つの章は、それぞれが連合国の大戦略(グランドストラテジー)を達成すべく、
1943年1月から1944年6月に実践の積み重ねによって完成された現場力。
・第一章:いかに輸送船団が大西洋を無事渡れるようにしたか
(対Uボート戦=大西洋の戦い)
・第二章:いかに制空権を勝ち取ったか
(英本土大決戦からドイツ本土空襲。P51ムスタング)
・第三章:いかに電撃戦を食い止めたか
・第四章:いかに敵が堅守する海岸を奪取したか
(水陸両用作戦。ノルマンディー上陸作戦)
・第五章:いかに”距離の暴威”を打ち負かしたか
(対日戦争「オレンジ計画」。海軍建設大隊、潜水艦部隊)
各章は地図も掲載され見やすいく、各々の戦術と
大戦略(グランドストラテジー)の関連性が非常に分かりやすい。
一気に読了しそうだ。
決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉
- 作者: ポールケネディ,Paul Kennedy,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1993/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈下巻〉
- 作者: ポールケネディ,Paul Kennedy,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1993/02
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (14件) を見る