この先のストーリーは全く分からないが・・・
先週の「西南戦争」は見応えのある演出だった。
実は小生、この放送を会津で見ていた。
明治10年2月15日。60年振りの大雪の中、西郷隆盛は鹿児島から出陣した。
西郷は陸軍大将の正装に菊の紋章が光る帽子を深く被っている。
一方、戊辰戦争から10年。
「賊軍」の汚名を晴らすべく元会津藩家老山川浩は陸軍中佐として戦地へ赴く。
出陣にあたり和歌を詠んでいる。
「薩摩人みよや東(あづま)の丈夫(ますらお)が 提(さ)げ佩(は)く太刀は利きか鈍きか」
かつて賊軍と呼ばれた旧会津藩士は、薩摩への復讐に燃え、
今度は官軍として戦地へ出陣した。
山川も菊の紋章が光る陸軍中佐の軍帽を深く被りなおして・・・。
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”王城の護衛者”として孝明天皇の絶大な信頼を得るが、
権謀術数渦巻く政局の中で、薩長から「朝敵」とされ”官軍”に攻め入られる
それから10年。薩摩が「朝敵」となった。
山川は軍服だが、西郷は気流しを着ている。軍服は脱ぎ捨てていた。
「いっさ(戦=いくさ)は、わしがすべて抱いて行く」
西郷が去った後、山川は菊の紋章の入った軍帽を叩きつける。
何が正義で、何が罪悪なのか?
何が官軍だ、何が賊軍だ
山川の中に、やり場の無い怒りがこみ上げる・・・