遅ればせながら、先週末の箱根大雪珍道中を記します。
2月の第二土曜日は、毎年恒例の”渓流釣り研修会”(=温泉で飲み会)。
昨年は、奥鬼怒温泉”加仁湯”に行ったが、今年は、リーズナブルに出版健保の
保養所おおたいら(箱根仙石原)へ。参加メンバーは8名(Hさん、KJさん、
SWAさん、Aさん、Nさん、Wさん、KYさん、私)。
当日は大雪が予報されていた為、車2台で行く予定を、急遽、前日に
小田急ロマンスカーに変更。行きの車中から大盛り上がりで、
13:00過ぎ箱根湯本駅に到着。しかし、順調なのはここまでだった・・・
大雪で箱根登山鉄道と路線バスがすべて運休。ここから先の足は
タクシーしかないが、道路は大渋滞。「ここまで来て、帰るわけにはいかない」
と我々はタクシー待ちの行列に並ぶ。時間は13:30.行列は駅前から橋を渡り
向こう岸まで約250mも続く。「とにかく待ってタクシーで行こう」
まだ楽観的だった。
箱根湯本駅で同じ会社の将棋部の面々にあった。
今晩、我々と同じ宿に泊まるということは聞いていた。
なんと将棋部の面々は、宿まで歩いて行くと言う・・・
「無茶だ!この雪の中、箱根湯本から仙石原まで歩けるわけがない。遭難するぞ。
無謀だ!将棋は先を読む競技だろう、将棋部は先が読めないのか・・・」
でも彼らは、歩いて行ってしまった。
正直、明日の朝刊の見出しが心配だった。
「将棋部遭難! 安易な雪道走破」(それは余計な心配だった)
雪の降る中でタクシーを待つこと6時間半・・・すでに20:00。まだタクシーに乗れない。寒い! 寒い!あと30人なのだが、タクシーは10分に1台しか来ない。そこにタクシーの運転手が「強羅より先は、玉突き事故の恐れがあり、今からではもう無理だ」と言っているとの情報が入り、ついに我々も小田原までの撤退を決意した。
一縷の望みをかけて、Wさんが駅前の観光案内所に飛び込む。8人が泊まれる宿はなかなか見つからなかったが、なんとか素泊まりで二部屋を押さえられた。場所はホテル明日香。温泉と宿泊は確保できたが、食事と酒はセブンイレブンで調達するしか方法がなかった。
予約していた宿に電話すると、既に将棋部は到着していた。温泉でゆったりと暖まり、ソチ五輪スノーボードを見ながらの宴会。しかし、みんな疲れ果てていた。早々に就寝する。
流石、将棋は先を読む競技だけのことはあった。先が読めないのは我々の方だった。翌日は起床後、セブンイレブンのおにぎりとコーヒーで朝食。10:00過ぎのロマンスカーで早々に箱根を退散する。旅行が不完全燃焼な分、帰りのロマンスカー車内は盛り上がった。帰宅後は、雪かきと都知事選挙が待っていた。渓流釣りの会は、相変わらず話題に事欠かない(笑)。