ノモンハン1939 第二次大戦の知られざる始点

モンゴルと満州中国東北部)にあるノモンハンはいわゆる辺境である。

20世紀初頭まではともに清朝支配下にあり、国境という概念は存在

しなかった。ましてや遊牧民にとっては水飲み場だった・・・


やがてモンゴルがソ連の衛星国となり、

日本が満州全土を支配下に置くと

遊牧民水飲み場が、グレイト・ゲームの最前線となった。



ノモンハン事件(1939年)という名称は、極東の辺境で起こった

国境紛争のように思えるが、

日ソ両軍の限定された中でのガチンコの戦争だった。

ソ連軍は指揮官に後に独ソ戦を勝利に導き、ソ連邦英雄・元帥となる

ジューコフを派遣し、大軍を投入した。


日本軍の損害 戦死 8,440、戦傷 8,864。

参加兵力の32.2%が失われ、特に第23師団は79.0%の損失

ソ連軍の損失 戦死 9,703  戦傷 15,952


ノモンハン 1939――第二次世界大戦の知られざる始点

ノモンハン 1939――第二次世界大戦の知られざる始点


数多のノモンハン事件の関連書を読んでいるが

本書は、まことに読みやすい。

あっという間に7割読了した。


読みやすさの原因は、コンテンツの構成にある。

第二次大戦直前の複雑怪奇な国際情勢から、

ノモンハン事件の発生を記す。単なる戦史・戦記ではない。


単なる国境紛争ではなかった・・・・・

第二次世界大戦の知られざる始点であり、

ある意味、前哨戦、威嚇戦、腕試しであった。