春風亭昇太さんの落語は半年ぐらいすると聞きたくなる。
それも独演会でたっぷりと!
本人曰く「私の落語は聞いた後、何も残りませんから」
そうなんだよ。本当に何も残らない・・・
でもその”薄っぺらい笑い”が時たま恋しくなる。
今回は紀伊國屋サザンシアターでの独演会「オレスタイル」
その千秋楽を聞きに行く。千秋楽といっても、
当然のごとく昇太さんに気負いなど欠片もない。
開口一番に、吉永小百合にあった自慢話の後、
立川生志さんの「ちはやふる」。生志さんが上梓した
「ひとりブタ 談志と生きた二十五年」(河出書房新社)の宣伝?
そしてその後昇太さんが二席。
「看板のピン」 お馴染
「星に願いを」(新作落語)
〜雨乞いを生業とする”雨宮家”の家族愛
仲入後は、「火炎太鼓」
久々に心ゆくまで大笑いした。
でも、サザンシアターのエレベーターに乗って
一階に着いた時は、何も残っていなかった(笑)。
生志さんの著書は是非読みたくなった。
何も残らなかったのには、もう一つ訳があった。
終演後、携帯に電源を入れるとLINEに
弟からのメッセージが入っていた。
「母、●●●病院に緊急入院。至急連絡を!」
落語どころではなかった。
- 作者:立川 生志
- 発売日: 2013/12/11
- メディア: 単行本