Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

本屋の新規参入を阻んでいるのは誰だ!


東京国際ブックフェアで開催された

本の学校出版産業シンポジウム2014

の第3分科会「いま、本屋をやるには」を聞きに行く。

パネリストは、ブックスキューブリック大井実さん。

artos Book Storeの西村史之さん。ひぐらし文庫の原田真弓さn。

コーディネーターはうちの会社の水井さん。


町の書店の大量廃業が続く中、書店業への新規参入を活発化させるには?

「いま、本屋をやるには」というテーマは裏返せば

書店の新規参入を阻んでいるのは誰だ! という核心テーマになる。



分科会はすぐに核心のテーマに入った。

書店業の新規参入を阻んでいるのは誰だ!

まずやり玉に挙がったのは、予想通り「取次の口座開設」

特に取引口座開設に伴う補償金の差し入れ。


この点は、小生も取次の与信管理の仕事をしていたので、取次の肩を持つ。

書店廃業時の未回収債権の恐ろしさはもっと理解してほしい。

とはいえ、銀行のように通り一遍の対応ではなく、

相手の人物をよく見ての対応をして欲しいとの声が上がる。



次のやり玉は、書店開業希望者の意識。

非常に軽い気持ちで”本屋をやりたい”という人が多い・・・

「本当に本屋がやりたいのなら事業計画書、資金繰りぐらい勉強しろ!」

という意見もあった。コーディネーターの

「書店員をやりたいのか。書店業を経営したいのか。のそもそもが明確に

 なってないのではないか」という意見が非常に的を射ていた。



とはいえ、問題点をやり玉にあげるだけでは、

「本屋をやりたい」という新たな芽を育てることができず、

書店業は衰退する一途だ。

簡単に解決策は生まれないが、非常に楽しく有意義な分科会だった。

時間が1時間半では少なすぎる・・・。


分科会を聞いて小生が閃いた解決案は2つ。

1. 財団法人書店取引口座(株)保有機構

  →取次会社の書店口座を大相撲の年寄株のように流動させる。

2. ”書店版マネーの虎”の定期開催 



つづく