東京国際ブックフェアで購入した本、その一。
自分の住む多摩地区が防空軍事都市だったという知られざる歴史を紐解く。
陸軍の師団、旅団、連隊が駐屯する”軍都”。
海軍の港湾軍事都市である”軍港”に対して”空都”とは、
空軍力のある航空部隊が常駐する飛行場を基本として
航空工廠、航空研究所、航空学校、整備学校など防空軍事施設の集積と
航空機会社工場の労働者など人口の増大が見られる、防空軍事都市をさす。
- 作者: 鈴木芳行
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 単行本
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多摩地区には多くの航空施設があった。(内は現在)
立川飛行場(昭和記念公園)、調布飛行場(同じ)、多摩飛行場(米軍横田基地)、
府中陸軍燃料廠、立川陸軍航空工廠、立川飛行機立川工場、日立航空機立川工場、
村山飛行場、中島飛行機武蔵製作所、中島飛行機浅川地下工場・・・
航空施設は米軍にとって爆撃の最優先目標だった。
B29の東京空襲は多摩地区からはじまった、そして爆撃は終戦まで執拗に繰り返された。
後半は多摩地区の空襲の記録となっている。
八王子も昭和20年8月2日の空襲で市街地が壊滅した。
昔、ばあちゃんが言っていた通り、八王子の山奥にも戦闘機が
来襲し機銃掃射をしたという記述もある。
わが街も戦場であったのだ
この事実を忘れてはいけない!