本書は20年前のノンフィクションだ。
ゆえにその内容は衝撃的であり、恐ろしい。
1989年にワシントン首都圏のレストンでフィリピンから輸入した
実験用カニクイザルにエボラ出血熱(エボラ・レストン)が発生した。
そのエボラへアメリカ陸軍感染症医学研究所 (USAMRIID) の隊員が
対処した。人間への感染はなかったが、空気感染を疑わせる事象などが記録された
- 作者: リチャード・プレストン,高見浩
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: 単行本
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エボラウイルスは最近現れたように感じるが、一番最初の感染事例は1976年。
人類にとって未知のウイルスはどこからきたのか?
それはまだわかっていない・・・。
アフリカ中央部の熱帯雨林に生息するコウモリが自然宿主で、
そこから霊長類そして人類に感染したのではないかという噂もある。
本書の中では、アフリカ中部エルゴン山のキタム洞窟が
ホットゾーンではないかと書かれている。
エボラウイルスにしろHIVにしろ熱帯雨林の奥深く、自然宿主に潜んでいる
未知のウイルスが、ジャングル開発、道路開通により人類に感染し
人類の運命を左右してしまう・・・
地球奥深さと人類の無力さを痛感する。
誠に恐ろしい・・・