Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「ブックス玉手箱」の張り紙

横浜市白楽駅前に「ブックス玉手箱」という

小さな本屋さんがある(あった)。

白楽駅前で唯一のいわゆる”街の本屋”さんだ。


今月16日、店主が急逝し店を閉じることとなった。

店主の奥様は閉店をしらせる張り紙をシャッターに貼った。

すると張り紙には常連客より感謝の言葉が多数つづられていた。

神奈川新聞 2015.1.27より



「ブックス玉手箱」さんはうちの会社のお取引先だった。

営業担当から張り紙のコピーを見せてもらった。

そのメッセージを見たら目頭が熱くなってきた。


仕事がら書店さんの閉店に接する機会は多い。

特に街の本屋さんの閉店は日常的な風景になってしまった。

しかし、その書店さん1店、1店には、多くの本好きなお客さんが

ついているのだ。張り紙を見てそれを痛感する。


これで白楽駅前には本屋さんが無くなった。

本好きなお客さんはどうなってしまうか・・・

お客さんの何割かは、これで本に接する機会を失ってしまうのだろう。


ノスタルジックやセンチメンタリズムではない、

無力感なのだ。


& Premium (アンド プレミアム) 2015年 03月号

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