ようやく苦労の末にチケットを入手し、
昨日『志の輔らくご in PARCO』を見に行ってきました。
長唄、三味線をバックに三本締めをして、
スターダストレビューの「シュガーはお年頃」を聞きながら
で会場を後にする心地よさ・・・。
やはりこれを見ないと新春が始まらない!
今年は正月のPARCO1ヶ月公演の十周年記念。
その前のPARCO落語から数えて二十周年。
北陸新幹線が開通するという記念すべき年。
いやが上でも力が入る・・・?
一席目はスマートフォン中毒を題材にした新作「スマチュウ」。
落語はもとより、幕間の巨大なLINEの画面に大爆笑!
そして、トリは新作「先用後利」。
「笑」はもちろんだが、「薬売り」の史実に大いにインスパイアされる。
帰ってからネットで「富山の薬売り」について調べまくった。
(以下、ウィキペディアより)
先用後利は「用いることを先にし、利益は後から」
とした富山売薬業の基本理念である。創業の江戸時代の元禄期から現在まで脈々と受け継がれている。
始まりは富山藩2代藩主の正甫の訓示「用を先にし利を後にし、
医療の仁恵に浴びせざる寒村僻地にまで広く救療の志を貫通せよ。」と伝えられている。
創業当時、新たな売薬販売の市場に加わる富山売薬は他の売薬と同一視されないような販売戦略をしなければならなかった。当時は200年にわたる戦国の騒乱も終わり江戸幕府や全国の諸藩は救国済民に努め、特に領民の健康保持に力を入れていた。
しかし疫病は多発し、医薬品は不十分だった。医薬品販売も室町時代から続く売薬はあったものの店売りは少なく、
薬を取り扱う商人の多くは誇大な効能を触れ回る大道商人が多かった。
またこの時代、地方の一般庶民の日常生活では貨幣の流通が十分ではなかった。貨幣の蓄積が少ない庶民にとって
医薬品は家庭に常備することはできず、病気のたびに商業人から買わざるを得なかった。
こうした背景の中で医薬品を前もって預けて必要な時に使ってもらい、代金は後日支払ってもらう先用後利のシステムは画期的で時代の要請にも合っていた。