Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

マクドナルド失敗の本質

2月5日に日本マクドナルドサラ・カサノバ社長が

記者会見をおこなった。賞味期限切れ肉問題、異物混入等々

218億円の連結赤字に揺れている日本マクドナルド

その失敗の本質を明確に描いているのが本書である。

副題は、賞味期限切れのビジネスモデル。



本書では、マクドナルド誕生の秘密、そのビジネスモデルから記す。

そして藤田田原田泳幸、二人のCEOの戦略から今の窮状に至る要因を分析する。

要因は明快に語られている。原田マクドナルドの戦略転換である。

藤田時代、ジャパンローカライズされたビジネスモデルを展開していた

日本マクドナルドが原田時代になると、グローバルスタンダードに準拠

するモデルに方向転換された。


勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

 

藤田、原田両氏ともに戦略転換後の当初は順調に推移するが、

8年目に経営危機に陥っている。そこにある共通の要因として、

本書は下記の3つをあげる。

 1)マーケティングの失敗(経営の短期志向)

 2)サービストライアングルの崩壊(経営、従業員、顧客)

 3)画期的なイノベーション不足


奇しくも報道ステーション古館伊知郎が語った。

昔、マクドナルドのメニューにはスマイル0円と書いてあった。それが消えてしまった・・・
 マクドナルドファンは多いので頑張ってください!」

サービストライアングル崩壊の象徴が

「スマイル0円」の撤去かもしれない。


幼少の頃、立川の伊勢丹にあったマクドナルドで

初めて食べた牛肉100%ハンバーガーとマックシェイクの

美味しさは忘れない。頑張って欲しい。


人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった

人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった