別冊宝島といい、本書といい
宝島社はなぜ今、田中角栄なのだろうか?
没後20年、田中角栄には今なお人を惹きつける
名言と伝説があるのは事実だ。
尋常小学校卒から叩き上げで総理大臣にまで上り詰め、
明晰な知識とやるといったら徹底してやり抜く実行力から
「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれた
その言葉は明快であり、読む人を元気にさせる。
高度経済成長時のパワーのお裾分けにあずかろう・・・
- 作者: 別冊宝島編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 単行本
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角栄は巧みな官僚操縦術を見せ、党人政治家で
ありながら官僚政治家の特長も併せ持った。
1962年大蔵大臣に就任した際に
大蔵官僚を前に語った伝説の就任演説。
諸君は日本中の秀才代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。
私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、
いささか仕事のコツを知っている。・・・・・・
一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。
われと思わん者は誰でも遠慮なく大臣室にきてほしい。
何でも言ってくれ。上司の許可を得る必要はない。・・・・・・
できることはやる。できないことはやらない。
しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上。」
角栄は若い議員に、批判を恐れ
何もしないことこそ”悪”であると説いた
仕事をするということは、文句を言われるということだ。
ほめられるために一番よいのは仕事をしないこと。
しかし、それでは政治家はつとまらない。
批判をおそれずやれ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2014/05/19
- メディア: 大型本
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本書の掲載されている最後の言葉
つまり100番目の言葉が、
本書の刊行目的のひとなのだと考える。
戦争を知ってる世代が、
社会の中核にある間はいいが、
戦争を知らない世代ばかりになると
日本は怖いことになる。