萩原流行さんを初めて観たのは、
1982年冬、紀伊國屋ホールでの劇団つかこうへい事務所
「蒲田行進曲」のオープニングだった。
客電カットアウト、漆黒の闇にフルボリュームで鳴り渡る
「Don't let me down」(The Beatles)
突然差し込むピンスポ先には、刀を構え不敵な笑みを浮かべる銀ちゃん。
その後も劇中で、キレキレで色気のあるダンスを披露していた。
私の中では、萩原流行さんは「劇団つかこうへい事務所」の
萩原さんなのだ・・・。
手元にある「劇団つかこうへい事務所全記録 前進か死か!!」には、
つかさんが萩原さんをこう記している。
萩原は、舞台に出てりゃ何もいらないって男でね。オレんとこきた時は、
つまんない芝居を覚えててね、困ったよ。でも素直な性格だからね。
「寝取られ宗介」見て「あの女郎の股倉に顔くっつけられて小便かけ
られるのをやってみたい」と言ってきたことがある。
いいんだよ、こういうのが。
つかさんも萩原さんも鬼籍に入られてしまった。
ご冥福をお祈りいたします。